ぬんぬの日記

ASD特性を持つ自分についての考察日記

A市のショッピングモールに行くのが泣くほど嫌だった話

初めてブログを書いてみます…どきどき。

 

私にはASD自閉症スペクトラム)の特性があり、特に幼少期にはその特性が顕著に表れていました。

親から見たらとても育てにくい子だったと思います。親には感謝といろいろ迷惑をかけてごめんなさい、という気持ちでいっぱいです。

 

そんな私の幼少期ですが、親も含めた周囲の人たちや大人になった現在の自分から見ても理解不能な言動がたくさんあります。(それでも一応現在の自分でこれはこういう理由なんじゃないかな?と推測することならできると思います。)

今日はその中でも自分の中では結構印象に残っているA市のショッピングモールに連れて来られて癇癪起こして大泣きした話について書こうと思います。

 

私が幼稚園児くらいの頃だったと思います。(なので記憶があやふやな部分もありますが…)ある日家族でA市のショッピングモールへ行ったのですが、そこに着いてお店に入ろうとした途端、私は「ここ、嫌だ!!!」と言い大泣きしてその場から動こうとしませんでした。

周りから見たら意味がわかりませんね…当時の私も“なぜ嫌だったのか”についてはまだ幼かったこともあり、上手に説明できませんでした。

大人になった今思い返してみると、A市のショッピングモールが嫌だった理由は一つではなく、自分の中の様々な感情が入り乱れたというものなのではと思いました。

 

まず、前提としてこのショッピングモールはイ○ンみたいな感じの系列店であり、A市の他にB市にも同じ系列のショッピングモールがありました。

家から両方のショッピングモールまでの距離はそこまで大差はありません。

B市のショッピングモールの方が規模がやや大きめで吹き抜けがある構造になっていました。(当時の私は吹き抜けを見るととてもワクワクしていました笑)また、B市のショッピングモールへ行くまでの道のりも比較的整備された広めの道でスッキリとした景観でした。

一方のA市のショッピングモールは吹き抜けは無く、A市のショッピングモールまでの道のりは新しくできた建物、古い建物が入り混じっていてさらによくわからない広告看板がちょくちょく目に入ってきてなんだかごちゃついている、という印象でした。

(私は車から外の景色を見るのが好きでしたが、ASD特有の感覚の敏感さのせいか、ごちゃついた景観はあまり落ち着かず苦手だったのかもしれないです。)

 

そういったこともあり、当時の私は「なぜB市のショッピングモールに行くという選択肢もあるのにわざわざ(私が)あまり好きではないA市の方のショッピングモールへ行くのか、私には理解できない!B市の方に連れて行け!ギャース!!」

という感情だったのかもしれない、というのが現在の私が考えた結論です。

(これもASDの幼少期にありがちな感情かもしれませんが、自分が納得できない、理不尽だと感じる事柄に対して気持ちの整理が出来ずに癇癪を起こしてしまうのです…)

 

まとまりの無い文章になってしまいましたが以上で終わります。(4月17日追記あり

 

今調べてみたのですが、A市のショッピングモールは今もありましたが、B市のショッピングモールはもう存在しないようです。ショック…!

 

(4月17日追記)

ではこの癇癪をどうすれば鎮めることができるのか、というこの話の核にもなる部分が書けていなかったので追記します。

少し話題が変わるかもですが夏休みにおばあちゃん家に行くときに高速道路を使います。高速にもAインターとBインターがあり、こちらも両方自分の家からの距離には大差はなく、Aインターまでの道のりは途中まで私があまり好きではなかったA市のショッピングモールまでの道のりと被っています。そのため私はどちらかと言うとBインターの方を使って欲しかったですが大体はAインターの方を使われる事になります。

しかし、幼少期の私はその事に関して多少の不満はありましたが、癇癪を起こすほど泣き喚くことはありませんでした。なぜかというと目的地であるおばあちゃん家までの距離が明らかにAインターから行った方が近かったからです。もしかしたら料金も変わってくるのかもしれません。

このようなことが子供ながらに“理解できていた”ので気に入らないインターを使われたからといって癇癪を起こすことはありませんでした。

では話をショッピングモールの話に戻します。当時の私は上でも述べているように“なぜB市ではなくA市のショッピングモールに連れてこられたのかが理解できていない状態”だったために癇癪を起こしてしまいました。

当時の親目線からなぜA市のショッピングモールの方を選んだのか理由を考えてみます。あくまでも憶測ですが、

「A市の方が買い物しやすかったから。」

「A市の方が駐車場が停めやすかったから。」

などといったものかもしれないです。(たぶんそこまで大それた理由ではなく、なんとなく、といった意味合いが強いんじゃないかと思います。)しかしこういった抽象的な理由を幼稚園児だった私が理解したり推察したりするのは難しく、納得もできないだろうと思います。ではどうすれば良かったのでしょうか。

癇癪起こして大泣きしている状態になってしまうと頭の中がオーバーヒートしてしまっていてもう誰の言葉も耳には入らない状態かもしれません。元も子もない答えになってしまいますが、こうなったら落ち着くまで待つしか無いのかもしれないです。下手に声をかけても火に油を注ぐ事になってしまうかもしれません。残念ですが…

しかし、A市のショッピングモールへ行く度にこのような事になってしまうのも困りものなのである程度落ち着いてきたら

「A市のショッピングモールでしか買えない物が有ったからここに来たんだよ。」

「ここにはおいしいケーキ屋さんがあるんだよ。買いに行こっか。」

というような具体的でできれば当事者から見て自分事として考えられる理由を述べてみたりしてみると良かったのかもしれないです。(当時の親の行動を否定するわけではないですが)

後者のケーキ屋さんの声かけは特に自分事にしやすく、上手くいけばA市のショッピングモールに対して良いイメージを刷り込ませる事ができるのでメリットは大きいですが、受け取り方によっては「A市のショッピングモールに行けばケーキを買ってもらえる!」と行くたびに毎回ケーキをねだられる可能性もあるので一長一短ですね。

毎回ケーキを買うのが難しいのであれば、前者のように具体的にここに来た理由を説明して納得してもらうのが無難かもしれないです😅